top of page
手根管症候群の検査と診断の流れ
どんな検査をするの?
手根管症候群の診断には、問診と触診に加え、神経や筋肉の状態を正確に評価する検査が欠かせません。
当院では、以下のような検査を組み合わせて、重症度や治療方針を正確に判断しています。
①診察・徒手検査
・ファーレンテスト:手首を深く曲げて、しびれや痛みが出るか確認
・ティネル徴候:手首を軽く叩いて、電気が走るようなしびれが出るかを確認
・母指球筋の萎縮チェック:筋肉のやせ具合や、つまむ・握る動作を観察
②SW モノフィラメント検査
細いナイロン製のフィラメント(糸)を指先に当てて、皮膚の触覚がどの程度保たれているかを測定します。軽度な神経障害でも変化が見つかりやすく、経過観察や術後評価にも活用できます。
③神経伝達速度検査(NCS)
正中神経に電気刺激を与え、信号がどれだけ速く伝わるかを測る検査です。
重症度の客観的判断や手術の要否の判断材料になります。
④超音波検査(エコー)
当院では超音波診断装置を使い、リアルタイムで神経の状態を可視化しています。
圧迫部位や滑膜・腱の炎症、神経の腫れなどを直接確認できます。
⑤レントゲン検査
骨折や変形性関節症など、手根管内を狭くする原因となる骨の異常がないかを確認します。
検査の流れ(初診時)
1. 問診(症状の出方・仕事・生活スタイルの確認)
2. 診察・徒手検査
3. 超音波検査・SW検査
4. 必要に応じて神経伝導検査・レントゲン検査
5. 総合的に判断し、治療方針をご提案します
bottom of page