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手根管症候群の保存療法
手術をしない治療-保存療法という選択肢
手根管症候群の多くは、初期〜中等度の段階であれば手術をしなくても改善が可能です。
当院では患者さんの症状や生活スタイルに合わせて、次のような保存療法を組み合わせてご提案しています。
①夜間シーネ(ナイトスプリント)
・手関節を屈曲・伸展させない中間位(0°)で固定する装具を、夜間装着します
・就寝中の手首の不自然な動きを防ぎ、神経の圧迫を軽減します
・軽度〜中等度の患者さんには最も基本的かつ有効な治療法です
重症例にも効果的。夜間の痛み軽減、手術前の悪化防止・術後の再発予防にも有効です。
②ステロイド注射(エコーガイド下)
・ステロイド薬で炎症と腫れを抑え、神経圧迫を一時的に軽減します
・エコーを使って神経の位置を確認しながら安全に実施します
<適応例>
・夜間の痛みが強い方
・すぐに症状を和らげたい方
・手術前に試したい方
③リハビリテーション
・手首や前腕の負担を減らす姿勢・動作の見直し
・神経の滑走性改善、ストレッチ、腱の訓練、生活動作の調整
・理学療法士が個別に指導します
④内服薬
・ビタミンB12製剤:神経の修復を促進
・消炎鎮痛薬(NSAIDs):痛み・腫れを和らげるため短期使用
治療方針はオーダーメイド
「なるべく手術はしたくない」「日常生活を優先したい」など、
患者さんのご希望もふまえて最適な組み合わせをご提案します。
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